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弁護士の木岡です。

今日は,中小企業法務という分野に書いてみたいと思います。

 

弁護士の業界にも専門分化の流れが押し寄せて,多くの弁護士が自らの専門分野,得意分野を掲げるようになっています。

 

そして,ホームページでは,よく「得意分野は企業法務」という記載を見かけます。しかしながら,この「企業法務」という言葉は実に曲者で,多義的な言葉だなぁと個人的には思っています。

 

企業法務といっても,大企業用の法務と中小企業用の法務というのは大きく異なっている,のです。たとえるなら,アスファルトで整備され,信号機で交通整理された道を,いかにスムーズに車で走るか,というのが大企業用の法務だとすれば,中小企業法務は,荒れ荒れのオフロードをいかにパワフルに四駆で走るか,というものだと言えるでしょう。

 

大企業の企業法務においては,整理された契約書が巻かれることが多く,ガチガチに整備された網目状の細かいルールを覚えて,淡々とそれを適用したり,それを組み合わせてスキームを考えたり,といったことが求められます。そして,企業内の法務部の存在も大きく,弁護士の行う仕事は,法務部が整理した資料を検討するだけ,ということも多いようです。

 

対して,中小企業の企業法務においては,そもそも慣例として契約書が巻かれないケースも少なくありません。そして,契約書を巻くとしても,さまざまな理由から非常に特殊でイレギュラーな条項が入ったりすることもままあります。そして,中小企業においては,資料の整理などを行う,専門的な法務部というのも整備されていないことが多いでしょう。

 

かくして,大企業と中小企業では,事前法務,事後法務のそのいずれにおいても,行うべき作業,求められる能力が全く異なる事になります。特に中小企業法務で重要なのは,事前法務では顧客のニーズをその裏の意味も含めて的確に読み取ることであり,事後法務では,非定型かつイレギュラーな整備されていない当事者間での約束を,どのように法律構成するか,ということになります。そして,この二点を適切にこなすということは,マニュアルを覚えて一朝一夕で出来るというものではなく,様々な案件に触れて,悩み考え,実際に事件を処理することを通じて身につくものであると思います。

 

弊所は,非定型かつイレギュラーな条項の解釈が問題となる案件,裁判を多々こなしており,どちらかといえば中小企業型企業法務を得意としている事務所であるということができると思います。「企業法務が得意」という事務所に相談に行ったが,この案件は負け筋だから無理だといわれて断られた,等という中小企業の方は是非一度弊所にご相談にいらしてください。弊所がお力になれるかもしれません。